【プロジェクト2022】「幼い難民を考える会」に提言

【プロジェクト2022】「幼い難民を考える会」に提言

地球市民学科の「グループ・プロジェクト」では、様々なテーマの課題解決にグループで取り組んでいます。2022年度の6月には、認定NPO法人「幼い難民を考える会」が抱えている課題の解決策を提言しました。

認定NPO法人「幼い難民を考える会」では、難民を出さない平和な社会を目指し、カンボジアで幼い子どもたちの地域に根差した保育生活と女性の自立を支援しています。内戦により難民となったカンボジアの子どもたちが、タイ国境の難民キャンプの恵まれない環境のなかで、少しでも人間らしい環境と必要な配慮のもとで暮らせるようにとの願いから、1980年に同会の活動は始まりました。難民キャンプ閉鎖後は、復興をめざすカンボジアの農村で、子どもたちが安心して暮らせる環境づくりと女性の自立を支援する活動に取り組んでいます。

2022年6月15日に同会の前代表理事の関口晴美氏、事務局長の片山美紀氏、カンボジア事務所長のチャン・スレイ氏(カンボジアからオンライン参加)、現代表理事の藤川祥子氏から同会の活動内容を伺いました。学生たちは12のグループに分かれ、テーマA(ボランティア参加者増加)「ボランティア活動「みんなで布チョッキン」参加者を増やすための方策を提案してください」、テーマB(新たなイベント)「「みんなで布チョッキン」以外に日本で実施できるイベントを考えてください」、テーマC(アピール方法)「若い世代にも共感してもらえるアピール方法を提案してください」という3つの課題の解決策を考案しました。

6月29日に提言発表会を開催し、学生からは、現行のボランティア活動の改善や工夫、新たな仕掛け、動画の作成や双方向コミュニケーションの充実など、様々な提案がなされました。幼い難民を考える会からは「会の活動の趣旨を深く理解し、具体的な提案をしていただき感謝している。実現できそうなプランもあり、検討してみたい」という講評をいただきました。

学生からは「難民のことについて深く知ることができた」「初めて知ったNPO法人について考えるのは新鮮で、問題点と解決策を探していくことが興味深かった」「物事を様々な視点から見て考えることがで非常に勉強になった」「問題点や改善策をあげるために、その団体についてより深く知ることができ、興味を持つこともできた」「難民やカンボジアの子どもたちについて深く考えることのできる時間だった」「現状の課題から、何を変えれば良いかを考える力がついたと思う」「今回の授業で、新たな社会問題について考えるきっかけになった」という感想が寄せられました。

認定NPO法人「幼い難民を考える会」Webサイト(外部リンク)
https://www.cyr.or.jp/